古代世界の終末に及ぶその日まで・・・
運命の女神、フォルチュナは無上の支配権をもっていました。
哲学者たちは、時にこのような運の尊重を非難して、運命の神の奴隷たらんよりはむしろ庶民の古き神々の奴隷たらんと言い(エピクロウス、第三書翰)・・・
またマーカス・オウレリウスの個人教師だったストア学派のフロントなども・・・
「わたしたちは運の女神フォルチュナに捧げるために一千の神殿を建立したが、しかし理性にささげる神殿は一つも建立しなかった」
・・・と言っています。
紀元3世紀の、背教者ユリアヌス帝治下における古代宗教の掠尾のみじかい復興期に、新プラトン学派であるサルスティウスは、その著『神々並びに世界について』の内に、こう書きました。
「さて種々さまざまのもの、しかも予期に反して生じるものをば、善へと秩序づける神々の力は運と呼ばれ、この故に特に公然と諸都市でこの女神があがめられるに至るのである」。
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