『シベリアの釣』
D・サマーリン編
恒文社(一九九五年)
南信四郎訳
ロシアの一六人の釣好き人間たちがそれぞれ書いた、ばかに大きな釣話を集めた本です。
ロシアには、「釣師と話すときには、両手をしばっておけ」ということわざがあるのだそうです。
最初はこのくらいの魚だったと、両手で一五センチくらいの長さを示し、時間がたつにつれ、このくらいだったと二〇センチくらいになり、三〇センチになるからです。
釣に興味がある人だけではなく、野外遊びの好きな人、自然や生きものに関心がある人は、一六話全部聞きたくなるでしょう。
ナマズ、カマス、スズキ、イワナにほとんど興味がなくても、日本では見られないロシアの大自然と、ボラに近い大きな話に痛快な気分を味わえます。
読むとき、ロシア人の名前に注意してください。
「マトヴェーエヴィチ」「プストエドブ」は、三回くりかえしておけば舌をかみません。